石鹸シャンプーのコツ

洗い方

①ブラシでよく梳いて、頭皮の皮脂を浮かせておきましょう。

②髪を十分に濡らしておきます。

③固形石鹸ならば、泡立てネットを使って、しっかりした泡をたっぷり泡立てます。

④泡で頭皮を包み込むように、洗います。あまり泡立たないようなら、さらに泡を追加して、指の腹で優しく洗ってください。

⑤髪の毛は流れてくる泡で、十分洗えますので、ごしごし洗う必要はありません。

⑥すすぎは十分にしましょう。石鹸は泡切れが良いので、すすげているような気がしても、念入りにすすいでください。

⑦リンスは石鹸シャンプー用のリンスをお使いください。一般のリンスとは、使う目的が違います。石鹸でアルカリ性になった髪の毛を、酸性のリンスで中和するためです。

⑧リンスもしっかりとすすいでください。

最初の違和感

始めのうちは、きしみやごわつき感があったり、泡立ちも極端に悪くて、途方に暮れることがあるかもしれません。けれども、上手に対処していけば、時間とともにおさまってくるものです。短髪の方や、髪の毛の痛みの少ない方は、そういうこともなくスムーズに移行できる方もいらっしゃいます。

ごわごわ感

ごわごわは、髪の毛の痛みが、激しい方ほど強く出るようです。石鹸カスと言いまして、石鹸と、水道水の中のミネラル分が結合し、金属石鹸になりますが、これがキューティクルのなかに入り込んで、ごわごわ感になって現れます。
石鹸カスを解消するには、酸性リンスをしっかりとすることです。中和することで、石鹸カスは溶けて、流れていきます。

酸性リンスの量

ごわごわ感の強い方は、通常のリンスの量より、かなり多めにすることで、ましになります。自分にはどの程度のリンスの量が、必要なのか、探ってみてください。大量にリンスが必要だった方も、徐々に髪の毛の状態が良くなっていけば、リンスの量は減らしていけます。
最初から、ごわごわを感じない方もいらして、痛みの少ない、つるんとした髪の毛の方や、短髪の方もそれほど感じないようです。

泡立ちの悪さ

石鹸シャンプーを始めた最初のうちだけ、極端に泡立ちが悪いことがあります。泡が立たないときは、繰り返し泡立てた石鹸を追加し続けてください。それまで使っていたシャンプーの様々な添加物の影響が、髪の毛に残っていますので、それを洗い流すまで、なかなか泡立ちません。泡が立つようになったときは、コーティングのされていない、素の髪の毛が現れます。

きしみ感

髪の毛にコーティングされていた様々な成分が、オフされて素の状態になると、きしみを感じるかもしれません。特に痛みの激しい方は、そのきしみで、もっと傷んでしまいそうな気分になりますし、その感覚に慣れないうちは、辛く感じるかもしれません。これも髪の毛の状態が改善されていくにつれ、なくなっていくか、軽くなっていきます。
どうしても辛いうちは、タオルドライしたのち、乾かす前にホホバオイルなどを少量つけるなどの対処もおすすめです。

石鹸シャンプーの種類

固形石鹸で洗って頂いても、石鹸シャンプーとして販売されている液体のものを使っていただいても、お好きな方でよいと思います。固形の石鹸と液体の石鹸の違いは、固形が脂肪酸ナトリウムで、液体は脂肪酸カリウムからできています。洗浄力に違いがあり、脂肪酸カリウムの方が、洗浄力が低いです。

液体の石鹸シャンプー

洗浄力が低いのは、悪いことではありません。むしろ、洗浄力が強すぎることの方が、頭皮に負担になると思います。洗浄力の強さや、保湿成分の有無など、使い心地の好みは人それぞれですので、液体の石鹸シャンプーを発売している、各石鹸メーカーさんの姿勢の違いも垣間見えて、石鹸の違いを楽しめます。

目指すのは頭皮の健康

頭皮が不健康ならば、栄養分は頭皮を守ることに費やされて、髪を養栄するどころではありません。健全な頭皮あってこそ、健康的な髪の毛にもなることでしょう。髪の毛にまで影響が感じられるまでには、髪の毛の成長を待つ時間がかかりますが、始めの頃の使い勝手の悪さの期間は、そう長くはないはずです。

洗いすぎの害

頭皮が健康になれば、皮脂は必要な量だけの分泌になります。皮脂の分泌量に合わせて、洗髪の回数も調節してください。匂いが気になる方もいらっしゃるでしょうが、頭の匂いは過剰な皮脂が、酸化した時に匂うものです。皮脂の分泌量が適正ならば、それほど匂うものではありません。習慣のように、毎日洗髪していると、皮脂を取り去りすぎて、またバランスを崩すことになってしまいます。

頭皮のバランス

頭皮も含めた皮膚の保湿力は、皮脂と常在菌の作り出す絶妙のバランスの上に、成り立っています。洗いすぎていては、皮脂を取り去りすぎ、皮脂を栄養分に生きている常在菌も、居場所をなくし、失ってしまいます。健全な角質層と、皮脂と常在菌のバランスが大事です。

石鹸の短所

皮膚の上では、石鹸は皮脂や汗などから、短時間で、弱酸性になりますが、髪の毛は死んだ細胞ですから、そのような機能は持っていません。そのために、酸性リンスで中和しますが、頻回にアルカリの状態になれば、やはり髪の毛には負担が大きいものです。頭皮も髪の毛も、洗いすぎることはよくない影響があります。過剰な清潔志向には、行き過ぎを感じます。頭皮の健康を第一に考えて、ご自分のペースで、石鹸シャンプー生活をお楽しみください。

コールドプロセス製法の石鹸、石鹸シャンプー用酸性リンスなど、店内で販売しております。

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